2010年09月19日

それは決して「あれかこれか」とい...

ピアニストにとって、彼の手はからだの他の部分とは違う、大きな意味を持っているでしょう。
彼はその手を通じて自分を表現し、かつ収入を得て生きています。
つまり手を通じて世界へとつながりっているわけです。
もしその手がうまく動かなくなったら、それが彼に与えるストレス(この場合は絶望といってもよいものでしょうが)は、ピアニストではない我々とは比べものにならないほど大きいものに違いありません。
ピアニストの指がうまく動かなくなった(円滑な機能が崩壊した)ため、彼の指先のもつ「それを通じて世界とつながっていく」という意味は失われ、指先から広がっていく彼の世界のありさま、つまり彼の体を通じて理解している世界が変貌してしまうでしょう。
かつてあった繊細な指先の感覚(意味)は欠落し、きびしい苦難とそれを乗り切らねばならないという困難な課題が与えられます。
そのためにはまず十分に悲しむことも必要です。
そして、うまく動かなくなった指先を少しづつ回復させ、なんとかピアノがひけるように新たな技能習得が必要となるでしょう。
あるいは、もはや回復しないなら、指先とそれによって生きてきた自分の人生そのものを改め、別の生き方による新たな解釈を与えるようにします(例えばピアニストをあきらめる、その結果、指先は普通の人と同じほどの意味しかもたないものに変わります)。
そうした新たな解釈によって、新たな意味の回復が行われるのです。
それは決して「あれかこれか」といった戦略的な問題ではありません。
ストレスを与えている問題は、自分の生き方(気づかいのあり方)に深くかかわっており、その気づかいのあり方が変わっていくことなしには、解決しないのです。
ではベナーたちは、こうしたストレスをもつ患者に、看護はどう働きかけるとみているのでしょうか。
これは、ベナーの考える「看護とは何か」について答えることになります。



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posted by かな at 00:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

これが「人工知能」(Artifi...

もともとコンピュータは、原爆製造(のちには水爆製造)のための膨大な計算をするための計算機として、フォン・ノイマンという天才数学者を中心につくられました。
数値を入力すると、コンピュータはあらかじめ決められた手順(プログラム)にしたがってそれを計算処理し、その結果を出力する、というのがその働きです。
しかし「ブール代数」という数学理論の登場によって、単なる数字だけでなく、三段論法やさらにもっと複雑な論理も、一種の計算として扱えるようになったことから、コンピュータは記号を使った論理計算の機械として注目されるようになりました。
もし人間が、自分のまわりの世界のあらゆるものに言葉という記号をわりあてて、頭の中でその記号(言葉)を論理的に処理しているのだとしたら、そしてそれを「思考」と呼ぶのなら、数や記号を計算処理するコンピュータも、人間同様に「思考」することができるはずです。
これが「人工知能」(Artificial lntelligence 略してAI)の発想のもとでした。



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posted by かな at 16:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月13日

さらにこの現象学的実存主義は、個...

精神分析運動の内部でも、フロイトのもつ生理還元主義を、現象学や実存主義という哲学を使うことで克服しようという動向がありました。
L・ビンスワンガー(1881〜1966)は、フッサールの現象学やハイデッガーの現存在(人間)分析の影響のもとに「現存在分析」を創始し、M・ボス(1903〜)は、さらにハイデッガーの強い影響のもとに、独自の「現存在分析」を展開しました。
ハイデッガーの実存主義は、またV・フランクル(1905〜)の「実存分析」にも影響を与えました。
さらにこの現象学的実存主義は、個別的な人間の内面心理の分析として、ロロ・メイ(1909〜)の実存心理学にも受け継がれました。
メイたちがいう「実存主義的心理学」とは、あくまでも意識の学としての現象学の一潮流とみるべきなのは言うまでもありません。
心理学が、生理還元主義であったり機械からの類推であったり、プロイトの精神分析にも生理還元主義の傾向があったため、個別的な人間の内面心理を扱うために、現象学やそれと結び付いた実存主義は、こうして盛んに臨床心理に導入されたわけです。



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posted by かな at 16:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

つまり、私たちが理解したいと思う...

認知心理学者は、しばしば次のように主張します。
これまでの行動主義は、刺激と反応だけをみて人間の心理を扱ってはこなかった。
「認知心理学」こそ人間の心理を扱う、まさに「心理学」なのだと。
しかし「心理学」に過剰なほどの期待をもっているあなた(同じく私)からみるなら、こうした機械にも教え込めるような理知的な頭の働き(認知)をもってして人間の心理を語るというのは、どうみてもかたよったものにしか思えません。
私たちが「心理学」ヘ期待するのは、往々にして、具体的な悩みや不安をもった人間の意識の解明なのです。
つまり、私たちが理解したいと思うのは、しばしば、問題をかかえた人間の心理であったり、不安や悩みなど、そのまわりに独特の気分をまとうような、そうした意識の内容なのです。
心理的問題をかかえた具体的な人間を相手にする臨床医学が、実験的理論心理学からあまり影響を受けないで、むしろ、精神医学や哲学から影響を受けているのは、実は理論心理学が行動主義のように人間心理を扱わなかったり、認知心理学のようにあまりにかたよっているからに他なりません。
では臨床心理学が影響を受けている、精神医学や哲学とは何でしょうか。
もっとも大きな影響を与えているのは、精神分析と現象学です。
そしてそれは、ペプロウの理論やトラベルビーの理論やベナーの理論へとつながっていきます。



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posted by かな at 21:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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